間門園日記 山本周五郎ご夫妻とともに/【セブンネットショッピング】

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「何をなさなくてもよい。どのように生きようとしたかが大切なのだ」山本周五郎急逝までの2年半にわたり周五郎の秘書を務めた著者が、克明に綴った「間門園」での日々。 「ながい坂」から絶筆の「おごそかな渇き」まで、死を予感しつつ創作を続けた小説家・山本周五郎の知られざる素顔を伝える。日記より台風が通過して今日は晴れあがっています。先生はお体もお仕事も順調です。今朝の整理で五十八回が終わりました。九月二十五日掲載分です。「ながい坂」も最後の章に入るようです。(昭和40年8月23日)先生は不眠が続いています。お疲れの様子です。朝と昼の食事をなさいません。奥様に悪いから分からないように料理の始末をしてくれといわれる(昭和41年3月16日)この日先生はお酒を多量に飲まれていました。「これが自分の最後の小説だ」といわれました。(昭和42年12月3日)終日先生にお話を伺いながら過ごす。降り始めた雪はやまず寒さが増す。お体は弱られる一方です。(昭和43年2月10日)
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