ミナミの帝王 74/【セブンネットショッピング】【ショップ】 セブンネットショッピング 今年のボーナスはこの程度、宝くじでも買うか。とか、忘年会やクリスマスで懐が寒い、有馬記念でガツンといくしかないか。等、人も動けば金も動く師走である。大体において、私の場合は金は出ていく一方だが。ところで、人を動かせば金が儲かる、というのが、この巻でも続いている「経済心理学」である。うさん臭い「経済心理学者」花森の提唱する「経済心理学」、その要諦は人を操ることにある。冒頭で語られる「お返しの法則」にせよ、その後の「言行一致の法則」にせよ、巧みに相手の自尊心、他人にいい人だと思われたい心を利用し、金を出させるように仕向けるのだ。これは恐い。嵌める方法と回避する手段は読んで頂くとして、ともかくこの法則から逃れるのは難儀だとだけ言っておきたい。劇中で谷岡というクラブ好きのおっさんが例を出しているが、その心理がそのまま、キャバ好きの我が身に突き刺さる。誰だって他人にいい人だと思われたい、という心を持っている。ここでこうしなければ悪い人だと思われる、散々投資してきた女の子に嫌われる、なんていう状況になれば、渋々でも従ってしまうものだ。こうやって酒を頼ませ、指名をさせるのがキャバ嬢であり、品物を買わせるのがセールスマンであり、そして金を引き出すのが詐欺師である。 金が出ていく一方にならないように、「ミナミの帝王」を読んで予防を。(いたみいちたみ) |
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