一葉裏日誌/【セブンネットショッピング】

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本巻は、歴史上の人物を主人公とする「一葉裏日誌」「うたまる」と、古き良き花柳界に生きる帯師を描いた「帯の男」の3篇で構成されている。巻末に作者の実子・上村汀のエッセイを収録。 左官屋の息子正太は、一葉に書道を習っている。彼の父は日々酒に溺れ、全く仕事をしていない。ところがそんなある日、正太が高価な硯を持って一葉の家を訪れる。正太によれば、父が大店の伊勢屋の仕事で得た金で買ってくれたというのだ。一葉が驚いて硯を見ていたそのとき、一葉宅に警官がやってきて、伊勢屋の主人が十日ばかり行方不明になっていることを告げる。不審に思う一葉…(第1話)。凄腕の帯師・橘のもとに、近所のレストラン「大正亭」の娘・銀子が訪ねてきた。大正亭はハヤシライスが売り物に繁盛していた洋食屋だったが、彼女の父はバクチに溺れていて、今や店をそのカタに取られてしまいそうだという。それを聞いた橘は、大正亭を訪ね、主人にバクチのいかさまを伝授したのだったが…(第5話)。
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