手塚治虫講演集/【紀伊國屋書店ウェブストア】

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この本に収録されている『日本の児童文化を考える』という講演記録の中で、手塚治虫は次のように語っています。 子どもたちは大人が「これはタメになる」と押し付けたものには反発するし、 むしろ「これはダメになる」と隠そうとしたものにこそ興味を持つ。 そのことを嘆かわしいと憂えるのではなく、それはそういうものなんだという前提に立った上でなければ、 子供たちをどのような文化状況で育めばよいのか、といったことは語れない。手塚治虫はそう論じます。 その上でマンガ本の値段と映画の値段の比較、キャラクーグッズ商法の是非、 ブームという名の、一種の宗教的な無意識への強制といったことにまで話しが及んで行きます。 それはそのまま「子どもになにを与えればいいのか」という議題の難しさを教えているようです。手塚治虫は語ります。 なにが「子供のためによいものか」なんて、誰にも判断はできない。 だから大人たちが自分が心から「これは面白い」と思ったものを素直に差し出すしかない、 という結論にはかなりの説得力があります。 つまり、問題にしなければならないのは破壊や差別や虐待を描くことが面白いと感じ、 それを平気で世に送り出している大人たちのほうの文化状況なのだ、と 。
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